お母さんが焼いてくれたクッキーを食べようとしたら、友達が次々に来訪。一人当たりの枚数がどんどん減っていって…。物語に割り算が組み込まれています が、勉強めいた話や、仲良く分け合う道徳めいた話になっていないのが素晴らしい。クッキーが足りなくなるハラハラ感を存分に味わう絵本。おばあちゃんが クッキーを大量に持って来てくれるラストで一安心。ハッピーエンドとはこういうことだ。

割り算が話に組み込まれているので、難しい？と思いましたが、全くの杞憂でした。「一人当たり◯枚ね」とさらりと読めば、子供が計算する必要もなく、純粋にクッキーが減っていく！という危機感で教室の空気はいっぱいに。
自分が食べるわけでもないのに「クッキーが！」と本に釘付けになる子供達の可愛らしいこと！
それにしても美味しそうな食べ物が出てきた時の子供の集中力はすごいです。