おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズ。
春の訪れが優しく描かれているあたたかい物語です。
ふくざわさんの絵本は、起承転結がしっかりとしていて、読んでいて安心感があります。
特に物語の閉め方が素敵で「あー、よかった」と心がストンと落ち着きます。
クマさんのキャラがなんともいい味をだしててほっこり。女性作家ならではの柔らかさに満ちた絵本です。

クマさんの魅力満載のお話で、寝ぼけまなこのクマさんに、クスクスと笑い声が聞こえたり、また違う場面では力持ちのクマさんに「すごーい」と驚きの声があがったり。
絵柄がやさしいからか、こどもたちはスッと物語の世界に入って行き、ラストでほっこり戻ってくる。
柔らかい円を描くような、心が落ち着く読み聞かせでした。